木曜日, 9月 14, 2006

Windows Vista は実用的?

Microsoft 社が5年ぶりに世に送り出そうとしている Windows Vista 。だが XP の時ほど盛り上がらないのはなぜだろうか。

理由は明確である。XP の時よりもインパクトにかける(=内容が薄い)からだ。2000 → XP の時にはそのインターフェイスの改善や 9x 系と NT 系の融合など正に「技術革命」と言えるものがあった。だが、今度の Vista はどちらかと言えば定評ある XP が5年間も同じであることに飽きた Microsoft 社の方針と考えるのが妥当ではないだろうか。

まずもってパフォーマンスに犠牲を強いすぎている。XP の多くのパソコンが Vista の「最低」条件である(一部の今年発売 PC では Vista 対応と謳っているものがあるが)。特にグラフィック面での犠牲は大きい。

次に M 社はセキュリティに力を入れたというがそれは Linux の域をまだ超えていない。Linux はシステム全体をセキュリティ保護でき、また信頼できるアップデートがあるが、Vista ではまだ満たされていない。

また、インターフェイスをまた、大きく変えているが XP ほどの斬新さをもはや感じられない。というより、より複雑化した印象すらある。例えば縦に表示しながらウィンドウを並べると言うものははっきり言って、タブにしてしまったほうがよりすっきりしていて実用的だ。そんなもんでグラフィックボードに負荷をかけるのはおかしい。

Vista のリリースと共におかしな行動をとる M 社。例えば Mozilla.org に協力を申し出てきている(Mozilla.org は受け入れた)。また自社技術のオープンソース化にも力を入れ始めた。しかし、これらは従来の同社幹部の「Linux よりも我が社製品は低コストで高機能」という主張と相反するものではないだろうか。M 社はまさに「さまよえるアメリカ人」だ。